2019.02.09
歯周病予防と8020運動
府中市の歯医者 たかすぎ歯科クリニックです。
歯周病は社会的な病気で、日本では成人の約8割が歯周病にかかっています。
1989年から厚生省と日本歯科医師会が推進しているのが8020運動です。
8020運動は、80歳になっても自分の歯を20本以上保てるようにするのが目的になっています。
8020運動の達成率は1989年の調査で7%程度でしたが、2007年の中間報告では25%に上昇します。
歯が多く残っている人が増えたものの、50代以上の歯周病患者の割合は増加傾向になります。
歯周病は静かに進行する病気で、初期は自覚症状がない人が多いです。
本人が気付いたときには症状が重くなっているケースも多々あります。
少しでも歯茎の異常に気付いたら、早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。
歯周病は危険な病気ですが、自分で予防できる病気でもあります。
歯垢に潜む細菌が歯周病の原因なので、歯周病を防ぐ最も有効な方法は日常の歯垢除去です。
口臭が強くなったり口の中がネバネバする場合は、歯周病の可能性があります。
8020達成のために必要なことは歯周病と虫歯の予防です。
歯周病と虫歯の予防を充実させれば、歯の喪失を最小限に抑えることが可能になります。
歯周病対策として有効なのは口腔清掃です。
歯科医院でのプロフェッショナルケアに加えて、自宅でのセルフケアにも力を入れます。
歯ブラシだけでなく歯間ブラシなども使って丁寧に清掃を行います。
セルフケアで取り除くことができない歯石や歯垢は、専門家に除去してもらいます。
喫煙は歯周病を悪化させる原因のひとつなので、禁煙も歯周病を防ぐ対策になります。
糖尿病などの生活習慣病も歯茎に影響を与えるので、歯と歯茎のケアはもちろん定期的な健康チェックも必要です。