2018.11.02
インプラントの種類とメンテナンス
府中市の歯医者 たかすぎ歯科クリニックです。
歯科医院で受けられるインプラント治療では、連結部分やインプラント体の形状によっていろいろな種類があります。連結部分でいえばワンピースタイプとツーピースタイプに分類でき、その違いは土台となるインプラント体と人工歯の間につけられるアバットメントがどうなっているのかです。ワンピースタイプはインプラント体とアバットメントが一つになっており、ツーピースは別になので後から取り付けることです。一体型のワンピースのほうが人工歯の取り付けが簡単で、費用も安く済むことから治療をしやすいです。
一方でツーピースタイプの場合にはインプラント体を植え付けた後に、骨と上手く結合するまで待ってもう一度手術をします。そのため、時間も費用もかかります。ツーピースタイプを選ぶメリットとしては、歯を噛み合わせているときに力がかかりすぎたとき、アバットメントが緩衝材のような役割を果たしてインプラント体が守られることです。アバットメントが壊れても、交換すれば元のように使えます。ワンピースタイプの方はもし力がかかって壊れたときには、すべてを取り去ってもう一度手術をしなければいけません。
次にインプラント体の形状ですが、スクリュータイプはその名の通りネジのように溝がついています。そしてシリンダータイプは溝がない円筒形をしています。埋め込む手間はシリンダータイプは真っ直ぐ入れるだけですから簡単ですが、表面に引っかかるものがないので骨と結合するまで安定しにくいです。ツーピースタイプを埋め込む手術でよく用いられます。
スクリュータイプの方は挿入した後に安定しやすいし、噛んだときの力が分散しやすいです。スクリュータイプの場合には、細かく見ていくと、先端がネジと同じく尖っているタイプと太いままになっているタイプがあります。先が尖っているタイプのほうが、埋め込む穴が小さいし骨に力を伝えやすいというメリットがあります。インプラント治療では、スクリュータイプを使うことのほうが多いです。
インプラント治療後のメンテナンスについて
インプラントは治療をしてそれで終わりというわけではなく、その後は継続してメンテナンスをしていかなければなりません。
基本的には定期的に歯科医院で診てもらってメンテナンスをすることになりますが、それ以外は自分で行う必要があります。
自分の歯と同様に普段の清掃は重要となり、インプラントは虫歯にならないからと言ってブラッシングを疎かにするというわけには行きません。
インプラント自体は自分の歯でなくても、その周りの歯や歯茎は自分のものですから、ここを疎かにすると周りが悪くなってしまい、土台が崩れればインプラント自体も駄目になってしまうためです。
日頃のメンテナンスがあって始めて歯科医院での診察が役に立ち、歯周病の状態や噛みあわせのチェックなどを行い問題がないかを確認していきます。
問題があればそれに応じた対処をしていくこととなり、これはインプラントをしている以上ずっと続くものとなります。
ずっと歯科医院に通わなければ行けないと思うと面倒だと思うことでしょう。
これは自分の歯であっても定期的に検診を受けて健康な状態を保つことを務めるのが大事だと考えれば、インプラントも同じことですから、面倒くさがらず半年に一度は検診を受けることが大切です。